筆者は2011年11月後半のサンクスギビング連休に、ジョシュア・ツリーで一晩キャンプをしました。目的は空いっぱいに広がる星空を見ることと、朝日を拝むこと。この記事では当時の体験談に加え、現在(2026年)のキャンプ場事情もあわせて紹介します。

キャンプ場は予約制へ大きく様変わり

筆者が利用したのは、一番規模の大きいJumbo Rocks。当時は先着順で空いているサイトを車でぐるぐる探し、入り口の箱からチケットを取り出して、番号・名前・宿泊日程を書いて、ポールにクリップで挟み、宿泊費(当時$10)を封筒に入れて投函する——というシステムでした。連休で非常に混んでいましたが、運良く空いていた場所に滑り込めました。

ところが現在は状況が一変しています。 公園内8つのキャンプ場のうち、Black Rock・Cottonwood・Indian Cove・Jumbo Rocks・Ryanの5つはrecreation.govでの事前予約制(最大6ヶ月前から予約可)に。先着順で残るのはHidden Valley・Belle・White Tankの3つのみです。料金も、予約制サイトで1泊$30〜35、先着順サイトで$25と値上がりしています。

筆者が体験したような「行き当たりばったりでJumbo Rocksに滑り込む」スタイルは、今はもう通用しません。 人気のキャンプ場を狙うなら、半年前からの予約を前提に計画しましょう。

ジョシュア・ツリーはこの10年でどう変わった?|混雑・予約制キャンプ場・新ゲート
2026年7月5日national-parks
外部サイト
Campgrounds - Joshua Tree National Park (U.S. National Park Service)
www.nps.gov/jotr/planyourvisit/campgrounds.htm

キャンプ場ごとに標高、区画数、グループ利用の可否、馬をつなげる場所(実際に馬を連れている人もいました)、水の有無などが異なります。

隣のキャンピングカーで訪れていた人に話を聞くと、ロッククライミングをしながら5連泊するとのこと。当時から連泊する人は多くいました。

ルール

きちっとルールを守れば安全で楽しいキャンプができます。事前に最新情報を確認しましょう。

  • 1サイトで許容されるのは6人・車2台・テント3張りまで(サイトによってはこれより小さく、上限まで停められないこともあります。トレーラーやモーターホームは車2台分としてカウントされます)。
  • テントやタープなどのキャンプ用具は、ピクニックテーブルから25フィート(約7.6m)以内に設営するルールです。
  • 年間30日まで宿泊可能ですが、10月〜5月(公園が一番賑わう季節)はそのうち14泊までという制限があります。
  • キャンプ場以外で夜通し車を駐車することはできません。公園内の道路やビューポイントの駐車場での車中泊は不可能です(Backcountry Campingという制度はあります。専用の入り口で事前に登録用紙へ記入していく仕組みでした)。
バックカントリーキャンプの入り口

バックカントリーキャンプ入り口。ここで登録をしていくようです

  • 2つのキャンプ場以外に水はありません。トイレはあります。
  • クワイエットアワーは夜10時から朝6時まで。発電機が使えるのは朝7〜9時・正午〜午後2時・午後5〜7時の時間帯のみです。
  • 指定された火輪・グリル以外でのキャンプファイヤーは禁止。薪は公園内で採集せず、持参しましょう(他地域から持ち込んだ薪は、なるべく使わないよう呼びかけられています)。
  • 野生動物に食料を触れさせないよう保管に気をつけましょう。日焼け止めなど匂いの強いものも同様に保管が必要です。コヨーテがいます。

パーク・レンジャーの見回りは夜中もしっかり行われていますが、用心するに越したことはありません。

持ち物

キャンプ用具(テント・寝袋・ランタン・ヘッドライト)

風はそれほど強くありませんが、地面から強烈に寒さが襲います。テントの下に何か敷くなどの工夫がおすすめ。寝袋は、この季節なら-3度でも耐えられるものでないと厳しいです。

ヘッドライトがあるとかなり便利。手元もよく見え、歩くときに両手が使えます。懐中電灯はLEDペンライトでもあると便利です。

水

十分すぎるほど持ち込んでください。公園内では手に入りません。1泊で1人ペットボトル数本は必要です。

薪

公園の近くのガソリンスタンドやマーケットで手に入ります。2束あると便利です。

星空とダークスカイパーク

深夜になると人工の光は完全になくなり、近くの岩に登れば満天の星を観察できます。ヘッドライトをつけて夜のトレッキングをしている人もいました。朝方は近くの岩に登って朝日を拝む人、ヨガをやっている人も多いです。

ジョシュア・ツリーは筆者が訪れた当時はまだでしたが、2017年に国際ダークスカイパーク(シルバーティア)に認定されており、星空観賞スポットとしての評判はさらに高まっています。

焚き火

ピットで焚き火

2016年3月には、キャンプではなく夕焼けと星空だけを撮る目的で日帰りで訪れたこともあります。

夕焼けに浮かぶジョシュアツリーのシルエット

夕焼けに浮かぶジョシュアツリーのシルエット

日暮れのジョシュアツリー2本

日が沈んだ直後の空の色も格別です

すっかり日が暮れると、頭上には満天の星。ヘッドライトでジョシュアツリーを照らしながら、星空とあわせて撮ってみました。

満天の星空とジョシュアツリーのシルエット

人工の光がまったく届かない夜空

ライトで照らしたジョシュアツリーと星空

ライトで照らすと、木の質感まで浮かび上がります

ライトの色を変えて撮ったジョシュアツリーと星空

ライトの色を変えるだけで、印象もがらりと変わります

夜明け

夜明けの空

日の出

岩に登って迎えた日の出

日の出で照らされる岩肌

日の出に照らされるオレンジ色の岩肌

この時期のキャンプは、ある程度冷えることは覚悟していましたが、まさか気温が0度近くになるとは思いもよりませんでした。砂漠の夜は相当冷えます。もう少し暖かい時期を選んで、再訪してみたいと思います。

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