筆者が初めてジョシュア・ツリーを訪れたのは2011年11月。国立公園への昇格自体は1994年とそれなりに歴史があるのですが、当時は今ほど混み合っておらず、のんびり楽しめました。ところが2026年に改めて訪れようとして調べてみると、10年前とはかなり事情が変わっていることに気づきました。次に訪れる方(筆者自身も含め)のために、変化のポイントをまとめます。
訪問者数は10年で1.5倍に
- 2015年:年間200万人を突破
- 2021年:それまでの過去最多を更新
- 2023年:過去最多の約320万人
- 2024年:約299万人(やや減少したが高水準を維持)
筆者が最初に訪れた頃と比べると、訪問者数はおよそ1.5倍規模に膨れ上がっています。ブログの影響というよりは、もっと大きな流れがあるようです。
- ジョシュア・ツリー・タウン自体の人気化:この10年でおしゃれなデザイン重視のAirbnb物件(ジオデシックドームや改装アースシップなど)が急増し、ロサンゼルスから2時間の「インスタ映えする週末の砂漠旅行先」として定着しました。公園はその滞在先の目玉として一緒に訪れる人が増えています。
- 国際ダークスカイパーク認定(2017年)による星空観光の人気上昇:後述のとおり認定を機に、天の川や流星群狙いの夜間来園者が増えました。
- 春のワイルドフラワー(野生の花)シーズン人気:3〜5月に咲く砂漠の花を目当てに訪れる人が急増しています。
- コロナ禍以降のアウトドア需要の高まり:全米の国立公園全体に共通する傾向で、ジョシュア・ツリーもその波に乗っています。
全部回ろうとすると、走行距離はかなりのもの
公園は東西40km以上に広がっており、この記事群で紹介している見どころ(Hidden Valley、Barker Dam、Cap Rock、Skull Rock、Arch Rock、Keys View、Ryan Mountain、Cholla Cactus Garden、Balanced Rockなど)を1日ですべて回ろうとすると、園内だけで100km近い走行距離になります。ロサンゼルスから日帰りだと、往復の移動と合わせてかなりの弾丸旅行になるので、1泊以上して2〜3日に分けて回るか、エリアを絞って優先順位をつけるのがおすすめです。西側(Hidden Valley・Barker Dam・Cap Rock)、中央(Skull Rock・Arch Rock・Ryan Mountain・Balanced Rock)、南東側(Keys View・Cholla Cactus Garden)の3エリアに分けて考えると計画しやすくなります。
西入口の大渋滞が常態化
ロサンゼルスから訪れる場合、I-10 → CA-62というルートの都合上、圧倒的に西入口が近く便利なため、筆者を含め多くの人がここに集中します。

2016年5月撮影。この時はそれほど並んでいませんでしたが、ここが渋滞の名所になっていくとは
その西入口は、ピーク期(春の花の季節や秋)の土曜9時〜正午ごろになると1マイル以上の行列、待ち時間60分超えも珍しくなくなっています。単線レーンで自動精算機もないことが渋滞の原因のひとつ。
対策としては、
- 北入口(Twentynine Palms側)を使う:西入口より空いている傾向にあります。
- 朝早く(開園直後)か平日に入園する:土日の午前中を避けるだけでかなり違います。
- 2025〜2026年にかけて、西入口では新しい入口ゲート施設の建設が進んでいます。工事期間中は一時閉鎖されることもあるので、訪問前に公園の最新ニュースを確認しましょう。
キャンプ場は予約制へ大きくシフト
筆者が2011年にJumbo Rocksキャンプ場を利用した際は、先着順で空きサイトを探し、備え付けの封筒に現金を入れて自己申告するというシステムでした。
ところが現在は、公園内8つのキャンプ場のうちBlack Rock・Cottonwood・Indian Cove・Jumbo Rocks・Ryanの5つがrecreation.govでの事前予約制(最大6ヶ月前から予約可能)に移行しています。先着順で残るのはHidden Valley・Belle・White Tankの3つのみ。料金も予約制サイトで1泊$30〜35、先着順サイトで$25と、当時の$10〜20から値上がりしています。
人気のJumbo Rocksを狙うなら、思い立って直前に行くのではなく、半年前からの予約が前提になったと考えたほうがよさそうです。
国際ダークスカイパークに認定(2017年)
筆者が星空目当てにキャンプをした2012年当時はまだ認定前でしたが、ジョシュア・ツリーは2017年に国際ダークスカイ協会からダークスカイパーク(シルバーティア)の認定を受けました。公式にお墨付きを得たことで、星空観賞スポットとしての知名度もさらに上がっています。
入園料はほぼ据え置き
渋滞やキャンプ場事情に比べると、入園料自体の値上がりは緩やかです。車1台$30・年間パス$55は2022年からほぼ変わっていません。また、2026年から一部の人気公園で始まった非居住者$100の追加料金の対象にもジョシュア・ツリーは含まれていません(詳細は行き方の記事へ)。
まとめ:これから行くなら
- 西入口の混雑を避け、北入口か早朝入園を検討する
- 人気キャンプ場に泊まりたいなら半年前からrecreation.govをチェック
- 訪問者は増えても、公園自体の見どころや広さは変わっていない——マナーを守りつつ、ぜひ楽しんでほしい場所です